ホーム > 畑の真ん中だより > 土を制する者は収穫を制す
畑の真ん中だより

土を制する者は収穫を制す

必要な肥料は畑によって異なる

長い冬も終わり、畑から雪も消えた4月。
いよいよ今期の畑シーズンが始まりました!

今シーズン最初の播種(種まき)は4月23日。
それに向けて畑の石拾い、ダイオウ抜き(既に出ている。恐るべし!)、
畑おこしと4月初めから準備してきました。
※キングオブ雑草、ダイオウとの戦いはこちら→「微生物を味方に!大石農産が除草剤を使わない理由

そして播種前の最重要ミッションが「肥料散布」。
作業自体は、トラクターに連結したブロードキャスター(通称ブロキャス)に肥料を入れて、
がーーーっと散布するだけです。

IMG_4920.jpg

最も重要なことは、どの畑にどの種類の肥料を、どのくらいの量散布するか?を決めること。

よく家庭菜園をされている方から「うちの畑の生育がよくない、何の肥料を入れればいい?」と聞かれるのですが、それに対する答えは「土壌分析したほうがいいですよ」です。
冷たいようですが、畑によって土の状態は全く違うので、答えようがないのです。

それはプロである大石農産の畑でも同じこと。畑により、年により、土の状態は異なります
それら「さまざまな状態の畑」で同じように大根を収穫するためには、土壌分析は欠かせません。

土壌分析とは、畑の土を採取して、たくさんの項目について調べて結果を数値化していくもの。
ちょうど人間の健康診断にあたり、現在の土の健康度がわかります。「○○が足りないため××という病気にかかりやすいので、△△という栄養を取りましょう」などとアドバイスが書かれていたりします。

全ての畑について土壌分析をする理由

大石農産では畑シーズン終了後、全ての畑について専門機関へ土壌分析を依頼しています。
その結果をもとに、来シーズン必要な肥料の量を導き出します。

現在50筆近くある大石農産の圃場(ほじょう・畑のこと)「全て」について調査するというのがポイントで、全ての畑で驚くほど違う分析結果が出ます。
この結果を見ずに、肥料の種類や量を決めることはできません。長年の経験に基づいて...というのは間違いではありませんが、やはり数値があったほうがハッキリします。
分析結果は、足りない栄養素を補い、最適な土にするための客観的な指標なのです。
※大石農産の土づくりに対する思いはこちら→「清流だいこんに込めた思いご紹介しています!

実は圃場数が多いため、分析費用はかなりの金額になります。
それでも収量確保に絶対必要な経費ですから、毎年欠かさず行っています。

バランスの良い土ほど散布する肥料は少なくて済みます。
つまり、長い目で見るとコスト削減にもつながるのです。
調査票には昨年の値も表示されているので、だんだんと肥料の必要量が減っていく様子を見てはニヤニヤしています。

分析結果に基づいて肥料を調合

さてここで肥料の種類について少しご説明します。
まずは植物の生育に必要と言われる「窒素」「リン酸」「カリウム」。
これらを三大栄養素と呼び、植物にとっては、人間のごはんやおかずに相当します。
これに「カルシウム」「マグネシウム」を加えたものが五大栄養素と呼ばれています。
人間のビタミンやミネラルにあたる栄養素です。

同じ栄養素の入った肥料でも原料やメーカーなど多くの種類があります。野菜の種類や農家によって選ぶものが異なりますが、大石農産では全て有機質肥料(動物や植物から作られる肥料)を使っています。
例えばカルシウム肥料の原料は貝殻です。

これらの肥料を土壌分析結果に基づき、畑によって適切な分量を計算した「レシピ」を作ります。
写真左、将寛さんが手にしているのがそうです。
「はい、次は○○を16袋~」などという声とともに、スタッフが肥料袋を開けて中身をブロキャスに投入していきます。

IMG_4910.jpg

既に配合された肥料ではなく、独自レシピに沿って自前で調合しているのが特徴です。
配分は極秘ですが、畑によって同じ肥料の袋数が0~3ケタまで異なります。
それほど土の状態は「畑によって異なる」のです。

肥料は播種の数日前に散布しますが、窒素肥料だけは播種と同時に行います。窒素肥料は大根の生育を大きく左右するので、その日の天候や気温、土の状態によって量を調整する必要があるためです。
※播種の様子はこちら→「大根の播種、始まりました!
1枚目の写真、グリーンの部分から肥料が出ます。

いよいよ散布作業!

いよいよ散布です。

IMG_4968.jpg

ちなみにこのトラクター、おニューです!GPSも付いてます!(畑の上でもまっすぐ走れる)。
圃場の面積や散布量などをセットしたら、作業開始です。
この日は春特有の、畑から立ち上る蒸気でよくわかりませんが、タンク内の肥料が羽根のついたブレード部分に送り込まれ、高速回転で散布されています。
この後、肥料を混ぜ込むためにハローがけして畑を整え、やっと播種作業となります。
(ハローとは起こした土を破砕するクマデのような農機具のことです。)

引いて撮ると幻想的ですね...。

IMG_4953.jpg

さあ、今シーズンも張り切っていきたいと思います!

コメント:0 トラックバック:0
http://www.oishinosan.co.jp/blog/2016/04/post-223.html

コメント

コメントの投稿

トラックバック(0)

http://www.oishinosan.co.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/250

  • 海霧で育った十勝海霧そば
  • 安心・安全な健康野菜 北海道生まれ 清流だいこんとは
  • 清流だいこんに込めた思い

大石農産ってこんなところ

動画をもっと見る

十勝海霧そば®ご利用店

  • 蕎麦処 開拓舎
  • お食事処 こんぴら
  • 駄そば屋 三和土

わたしたちが育てています

  • 大石 将寛 Masahiro
  • 大石 浩輝 Hiroki
  • 大石 託三 Takuzo
  • 山口 将司 Masashi
  • 生育・栽培履歴
  • こだわりの選別作業
  • 私たちと一緒に働きませんか?
  • 蕎麦読本
ページトップへ戻る