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畑の真ん中だより

ソバと高校生と大根畑の様子

カッコウが鳴いたらソバをまけ

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播種するソバの実

「鳴いた?」「いやまだ」「今年は遅いねぇ」
この時期、あちこちの農家で交わされる会話です。
何の話題かというと「カッコウの初鳴き」
「カッコー」「カッコー」とおなじみの声で鳴く、あのカッコウです。

この会話の背景には「カッコウが鳴いたら豆をまけ」という昔からの言い伝えが由来しています。
カッコウは春になるとユーラシア大陸やアフリカ大陸から日本にやってくる渡り鳥。日本に飛来するのが種まきの時期と重なるため、カッコウが鳴いたらもう霜の心配がないから畑に豆をまいてOK、という合図だと言われています。

大石農産では豆は作っていませんが、同じタイミングでソバの播種(種まき)をするため、毎年カッコウの初鳴きを心待ちにしています。
初鳴きは例年、5月中旬に観測されるため、5月15日をソバの播種初日と予定していました。
ところが今年はさっぱりカッコウが鳴きません。予定日前日の14日、大石社長から「カッコウ鳴くまで待ちます!」と連絡が入りました。
確かに15日前後は朝晩の気温がまだまだ低く、最低気温が0度になる日もありました。そのため「遅霜があるかもしれない」という心配がぬぐえず、ソバの播種に「待て」をかけていたのでした。
※寒さに弱い植物に霜がつくと細胞内外の水分が凍ってしまい、最悪の場合には枯れてしまいます。霜には新芽など成長している部分が特に弱く、この時期の霜はなんとしても避けたいところです。

さらに数日後「カッコウは鳴いていないけど、天気が崩れそうなので明日から播種始めます」と連絡が。というわけで、5月17日、大石農産ではカッコウの初鳴きを待たずにソバの播種初日を迎えました

取材に訪れたのは19日。この日に至ってもカッコウは鳴いていませんでしたが、大石社長は今年新調したプランター(一定間隔に種をまいていく機械)をトラクターに取り付け、黙々と種をまいていました。

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トラクターの後ろについているのがプランター

去年の教訓を生かし「雨に強いソバ畑に」

3月に行った「親子放談2019」でも話題に上った昨年の長雨。6月の雨によるソバ畑の冠水と、畑から引かない水のためにソバの芽が消え、予定していた3分の1しか収穫できなかったことが大きな反省点となりました。
売上もそうですが、何より大石農産が一番大切にしている「安定供給」ができなかったことに責任を感じ、「雨に強いソバ畑を作ること」が今年のテーマとなりました。

雨対策として、水はけの悪い場所にある畑については畝(うね)の間隔を従来の約1.5倍の72cmに変更。畝の間にカルチ(爪状の刃を畑に立ててけん引する農業機械)で深い溝を掘り、そこに雨水を流して畑の冠水を防ごうという作戦です。このためにカルチも購入しました。

畝の間隔を広くすることで植える種の量が減り、収量も減るように思われますが、「隣の畝との距離が離れることでソバの株がのびのびと大きく育つ。一株の収量が増えるので大丈夫」と大石社長。
雨への対応だけでなく、畝間隔が広いので除草作業がしやすい利点もあると教えてくれました。

このような理由で、昨年までの方法からプランターを使った播種方法に変更し、ソバ用の播種盤をセットして作業に臨んでいます。
ソバの播種は数日間ずつ数回行い、5月中には80haの畑すべてを終わらせる予定です。

修学旅行生にこそ「ガチ農業体験」を!

この日はちょうど、NPO法人食の絆を育む会が行っている「農村ホームステイ事業」で修学旅行生の受け入れ中でした。これは都会の高校生に1泊2日で農家の生活を体験してもらうという事業です。
今回大石農産では、奈良県大和郡山市にある奈良学園高校の男子生徒3人を迎えました。

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右からいおり君、ゆうき君、しゅうへい君、次男浩輝です。

実は大石農産の農業体験、お客さん扱いをしないことで密かに有名です。「形ばかりの農業体験では意味がない。スタッフと同じ時間、同じ作業をしてもらう」がポリシーです。

このためか、それとも息子3人がいるからなのか、やってくるのは男子ばかりという噂も。最近は女子高生も来ますよ!とのことでしたが、この日は全員男子でした。
(ちなみに2015年に取材したときも男子4人でした)

この日の作業は「大根畑のマルチ(畝を覆うフィルム)の土かけ」。
今年は雨不足に加えて強風のため、播種時にせっかくかけたマルチがはがれてしまっているのです。
(今年の播種の様子は大根の種まき、始まりました!をご覧ください)

大石農産で使っているマルチは生分解されるものですが、それは収穫作業がすべて終わってから土にかえるということ。今は遅霜や低温、雑草から大根の芽を守るためにマルチが必要な時期です。
そのため、マルチが飛ばないように上から土をかけて抑えるための作業です。

今回はこの土かけ作業を高校生にがんばってもらいました。
なんせ端から端まで270メートルあります!スコップを持ち、ずっと中腰で土かけをしていかなければなりません。
3人とも農作業は初めてとのことで「こんなに大きい畑は初めて見た」「ガチだわこれ...」「腰が痛い」とつぶやきながらも、一生懸命に土をかけていました。

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端から端まで270メートル。果てしない...

もういやになったのかな、と思いつつ農作業の感想を聞くと
「大変だけど端まで行くと達成感がある」
「広い畑だし風が気持ちいい」
との答え。
おお~!なんて前向き!すばらしい!
次に大根食べるときには、大石農産の畑で土かけしたこと、思い出してくださいね。

大根畑は今

4月18日に播種した大根はどうなっているのか。
播種から1カ月でこんな感じです!

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播種:4月18日 撮影:5月19日

今年は本当に雨が降らず、畑もカラカラ。
それでも大根は健気に芽を出し、葉を伸ばしています。
初収穫まで約5週間!がんばれ清流だいこん®!!

※ちなみに今年のカッコウ初鳴きは5月26日でした。

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