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畑の真ん中だより

2020年、シーズンイン!

今年の播種初日は4月18日

2020年、新型コロナウイルス感染拡大により、日本だけでなく世界全体が大きく揺れています。4月16日には全都道府県に緊急事態宣言が出され、さらに北海道は重点的な取り組みが必要とされる「特定警戒都道府県」にも指定されました。
そんな未曾有の事態の中ですが、自然の営みは変わることなく、待ち遠しかった春がやってきました。今年は特に自然の偉大さ、尊さを感じずにはいられません。

そして大石農産では昨年と同日の4月18日、大根の播種(種まき)初日を迎えました。いよいよ畑シーズンがスタートです!

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トラクターに取り付けられた播種機

この日は朝から冷たい風が吹く薄曇り。畑の脇には雪がまだ残っています。今冬は積雪が遅かったこと、3月に大雪が降ったこと、その後に低温が続いたことなどから畑の凍結がひどかったのです。大石社長は「正直なところ、播種はもう少し後にしたかった」と言います。
それでも次の週は雨予報が続くことや、播種日を1週間後ろにずらすことによる収穫日の遅れなどを考慮し、播種を決行。当初予定していた畑ではなく、最も土の状態が落ち着いている畑に種をまくことになりました。
(※昨年の様子は大根の種まき、始まりました!をご覧ください)

5カ月間という長期休みを終え、スタッフが集結したのは4月1日。この日を迎えるまで畑の準備はしてきましたが、やはり播種初日はぴーんと張り詰めた緊張感が漂います。
トラクターに取り付けた専用の機械(播種機)にシーダーテープ(等間隔で種が封入されている、ひも状のテープ)と肥料、殺虫剤、マルチ(専用フィルム)をセットし、いざ始動!
(※5カ月の長期休暇については採用情報、または「農閑期5ヶ月連続休暇あり、休暇時給与あり」の真相に迫る!で詳しく紹介しています)

毎年のことですが、シーズン初日の1畝目は「調整用」。
種を植える深さやマルチの穴の位置確認など、トラクターを何度も何度も止めては細かく見ていきます。特に今年はマルチのメーカーを変更したため、昨年までとは素材や幅が違います。播種機の部品を交換したり、あちこち微調整したりとスタッフ総出でチェックに余念がありません。

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播種機のモーター取り換え中

よし!これで行こう!とOKが出たのは、約1時間後でした。
ここからは早い早い。天候が悪くて畑に入れないと思われる来週の分まで一気に播種していきます。播種作業は数日ごとに8月上旬まで続きます。

コロナ採用枠を作った意味は

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4月中旬、大石農産サイトのトップページ「2020年春入社の内定取り消しを受けた学生のみなさまへ」というお知らせがアップされました。新型コロナウイルス感染症の影響により内定を取り消された学生や既卒者、第二新卒向けに正社員採用枠を用意したのです。
この時期に正社員枠を作ったのは、単なる救済措置ではありません。内定を取り消されたというのは、本当に大変なことで、ショックも大きいと思います。しかし逆に言うと「内定を取り消すような会社に入社する前でよかった」と考えることもできるわけです。改めて働く意味について考え、人生観や価値観を見直すことになったのではないでしょうか。

 ピンチはチャンス。
今まで全く考えなかった農業という職業や、新しい働き方を知り、心も新たにスタートする絶好の機会ともいえるのです。

 大石農産では未経験者OKで社員寮も完備しています。何より大きな特徴は、畑仕事のない約5か月の冬期休暇中でも給与支給があること!休暇の使い方は自由で、資格を取るもよし、バイトするもよし、趣味に没頭するもよし。
もしご家族やお知り合いに該当する方がいらっしゃったら、この取り組みをぜひお伝えください。ご応募お待ちしています!
採用情報ページはこちらです!

未経験から農業に飛び込んだ、5年目の五十嵐さんにインタビュー

十勝幕別町出身の五十嵐達郎さんが大石農産に入社したのは、高校を卒業した1年後。就職も農業も初めて!という状態からスタートした彼も、この春で5年目を迎えました。23歳になった五十嵐さん、農業や大石農産についてどのように思っているのでしょうか。
大石社長のいないところで本音を聞いてみました。

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すっかりベテランの風格が漂う五十嵐さん

◆まず、5か月間という長い冬休みの間は何をしていましたか?

毎年のことですが、たまにバイトしたり、遊びに行ったりするほかは、基本実家でダラダラしてました(笑)。毎年3月ごろどこかに旅行に行くんですが、今年はコロナで行けなかったですね。
今までの休みと全く違ったのは、1月に山形の鶴岡市で行われた「農業TOCサミット」に参加したことです。(TOC=会社やチームがゴール達成への制約条件を継続的に改善してパフォーマンス向上を実現するための理論)
3日間の合宿形式で全国の農家さんが集まり、事例発表や質疑応答を通じて、他の人の考え方を知り、見聞を広げることができました。

◆農業経営に関するサミットへ参加したきっかけは?

最初の1、2年は畑の作業を覚えるので精いっぱいでした。3年目くらいからちょっと余裕が出て周りが見えるようになって、最近、どうやら自分は農業への興味が経営寄りだと気がついたんですね。
大根を育てる、収穫するという喜びはもちろんあるんですが、それよりも「どうすれば同じ収量でも価値を上げることができるのか?」とか「無駄を省くためには、何をやって何をやめるといいのか?」とか、そういうことを考えるのが楽しい。
そんなことを思っていたとき、社長から「行ってみるか?」と声をかけてもらい、将寛さん(長男)たち3兄弟と一緒に参加することになったんです。社長の息子さんたちと一緒に3日間びっちり農業経営について学ぶというのは、なかなかない経験だと思います。

◆セミナー参加のほか、大石農産ならではと思うことはありますか?

◇社長がこちらの意見をよく聞いてくれ「おっそうか?じゃあやってみるか」って、どんどん拾い上げて取り入れていくんですね。
意見を伝えたり提案することに対して否定されないので、どんなことでも言いやすいです。そうなると興味を持つことが増えるし、もっと深く知ろうと思う。目の前の農作業だけでなく、会社全体を考えるようになるし、指示されなくても自分で考えて動こうと思う。
この「自由に動ける」感が大石農産らしさだと思います。

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パオパオ(※)の様子を見ながら、素早く丁寧に土をかけていきます

※パオパオ...畑を覆うことで保温や発芽促進、防虫に効果がある農業資材です。不織布で出来ています。

◆今後、やってみたいことはありますか?

土壌について理解を深めていきたいです。今は将寛さんがメインでやっていますが、一緒に話し合い、勉強しながらさらに改良していきたい。土壌医検定にも挑戦したいです。

 大石社長が「うちの五男」という五十嵐さん(ちなみに血のつながった息子は3人で、四男は先輩の山口将司さんだそうです)。
大石社長に「五十嵐さんってどんな人ですか?」と聞くと「真面目。どんなことにも意欲的で前向きに取り組んで、打てば響くし、スポンジのように吸収して自分で成長していく。理想的だよね」とべた褒めでした。
土づくり、野菜づくり、人づくり。育てるものは違っても、実はすべてつながっていると感じるインタビューでした。

 昨シーズンは、品質も価格も満足のいくものではなかったという清流大根。今年こそは、の思いを込めて、今シーズンがスタートしました!まずは6月25日の初収穫に向け、スタッフ一丸となって頑張っています。どうぞよろしくお願いいたします。

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おまけ:入社当時の五十嵐さん。初々しい~!