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畑の真ん中だより

ドローン教習中!

畑シーズンも無事終わり、11月から5カ月間の冬期休暇に入った大石農産。オンシーズン同様に給与は出ますが、しっかり貢献した社員の出勤は免除されていて、自由に時間を使うことができます。しかし単なる休暇ではありません。今シーズン頑張ってくれた、そして来シーズンも活躍してほしい社員に贈られる「自己鍛錬のための期間」なのです。
例えば興味のある別の仕事をしたり、趣味を極めたり、資格取得に励んだり。それぞれが自分の夢や目標へ向かって頑張るための種まき(本当の播種じゃないですよ、例えです!)の期間にしてほしい!という社長の願いが込められています。人材への投資プロジェクトですね。

というわけで、長男将寛(まさひろ)と三男託三(たくみ)は、来年の導入に向け、ドローン教習を受けています!

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右から講師を務める株式会社コハタの越湖亘さん、将寛、託三。なんだか怪しげな恰好ですが、農業用ドローンを操作するにはヘルメット必須です。

空撮ですっかりおなじみになったドローンですが、今回大石農産で導入するのは「農業用ドローン」。薬などを空中から畑に散布するために使うもので、16リットルの薬剤タンクを搭載した大型のドローンです。

20201204_003.jpgこんなに大きいんですよ。
高精度自律飛行(RTK)、全方向性レーダー、AI搭載など、最新技術が満載です!

スプレーヤーでの問題

大石農産では現在、トラクターにスプレーヤーと呼ばれる農機をつけ、伸びたブーム(腕)のノズルから薬剤を散布しています。この方法だと、どんなに頑張っても1日の薬剤散布は20haが限界です。1つの畑に対して最大で農薬を3回、土を活性化させる酵素を7回散布しているため、人手も時間も取られます。またトラクターを何往復もさせると、その重みで土が硬くなってしまいます。

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スプレーヤー

何より一番悩ましいのが「雨が降った後、畑に入れない問題」!これは雨が降った後のぬかるんだ畑にトラクターで無理やり入ると身動きが取れなくなってしまうため、何もできないというものです。たとえ雨が上がって晴天になったとしても、畑の状態がよくなるまでじっと我慢するしかありません。

ドローン導入を決意!しかし...

これらの問題を解決し、効率化を図るためにドローン導入を決意!
ドローンなら、空中から散布するため、雨上がりのぬかるんだ畑でも全く関係ありません!これが一番大きい。
さらにトラクターを走らせないので、畑の土が硬くなることもなく、1日に薬剤散布できる面積が、倍の40ha可能に!また、防除畝(ぼうじょうね・トラクターが通れるように作物を植えずに開けておく畝)のないソバ畑への散布も可能になるのです。

しかしここで問題が。農業用ドローンを操作するためには、専門のオペレーター教習の受講が必須なのです。やはり農業用を始め産業用ドローンを操縦するには、安全対策を含め、様々な知識や実技訓練が必要ということです。そこで泣く泣く今シーズンの導入を断念。来シーズンの導入を目指し、シーズンオフの受講を心待ちにしていたのです。

ついにドローン教習開始!

そしてついに教習開始。大石農産へ、株式会社コハタの北海道整備事業所(札幌)から、「コハタドローンスクール」講師の越湖さんが出張教習に来てくれました!
教習は丸々5日間。法令や農薬について学ぶ座学が15時間と、基本的な操作から自動航行までを実践する実技が22時間、最後に学科と実技の試験があります。合格して晴れて「UTC産業用マルチローターオペレーター技能認定証」がもらえます。

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薬剤代わりのウォッシャー液を入れて(この日は寒かったので凍らないように)散布練習中。

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畑の端までくると自動的に止まって方向転換。

畑の形を覚えさせて自動運転もできるし、畑の高低差も検知して地表からの高度を保って飛行するし、障害物があれば回避するし、途中で薬剤やバッテリーが切れても途中から再開できるし。何よりそれらすべての操作が簡単でびっくりしました。

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手動で操作中。

ドローンで広がる新たな可能性

教習を受けてみて、想像よりだいぶ手軽に効率よく散布できることがわかったので、来シーズンはいろいろと新しいことにチャレンジしようと思います。例えばソバ畑にアレやコレを散布したら、もしかして品質や収量がアップするのでは?など、野望もいっぱい!
まずは教習を無事終わらせ、ライセンスを手にしたいと思います!

シーズンオフですが、既に来シーズンは始まっています。そう考えると、長い冬もわくわくしますね。

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日高山脈をバックに飛ぶドローン